歯科衛生士の転職が決まったら

求人探しから、応募・面接・・・・そして採用決定!おめでとうございます!

さあ、新しい仕事までもう少し。前職場との調整や、新職場との調整が双方で必要になります。
円滑に、気持ちよく新生活をスタートさせるためにも、きっちり押さえておきたいポイントをご紹介します。
ポイントを押さえてしまえば、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手のいずれでも、簡単です!

※ 本特集は、歯科医師・歯科衛生士・歯科助手の正職員をモデルに記載しています。



内定通知への返信連絡は一両日中に行う

歯科衛生士の嬉しい内定通知
うれしい内定通知。入職の意思をもう一度確認し、内定先歯科医院へ連絡しましょう。
■内定決定を押さえよう

面接終了後、最終的なの結果が出るまでの期間は、1週間前後という例が多い。
だが、歯科医院によっては最終面接での即決もあれば、応募者が殺到して選考に手間取り1ヵ月程度待つケースも……。
選考結果の連絡をいつ、どんな方法でもらえるかは、面接で応募先歯科医院に確認したい質問のひとつだ。
だが聞きもらしてしまい、なかなか通知がこなくて心配なら歯科衛生士の応募者側からの連絡もOK。
ただ、あまり早いと迷惑。
最低でも1週間から10日間ぐらいは待つ姿勢がほしい。
そして、いよいよ内定通知。
通知に対して、歯科衛生士の応募者が承諾の入職意思を伝えることではじめて内定が決定するのだ。
電話通知の場合は、その場で返事をする人が多いが、焦ってはダメ。
また郵送の場合は通知が届いたら必ず一両日中に電話で返信連絡を。
入職意思を伝えるのは後でもいいが、この返信の連絡が遅れると″入職辞退″として扱われる恐れがあるので注意。
また連絡の際は面接(採用)担当者に、こ祖からの入職手続きなど初出勤までの期間、お世話になることのあいさつを忘れずに述べておくようにしよう。


■返事の保留や内定辞退の連絡は迅速にする

内定通知をもらって、迷うことも多い。
複数の歯科医院に同時応募し、第二志望の歯科医院の内定通知が先行することもあるからだ。
返事を保留し第一志望の通知を待ちたいときも、まずは連絡。
「家族と相談したい」などの理由を述べて頼めば、ほとんどの歯科医院は入職の諾否についての返事を待ってくれる。
ただし問題は期限。
先方からも必ず間かれるはずだが「○○日まで」と期限を区切ることが不可欠。
通常、待ってもらえるのは2、3日、交渉次第で最長1週間。
その間に第一志望の結果が出ればいいが、1週間以上も先になるようだったら、最悪、内定を取り消されることも覚悟して頼む必要がある。
そのほか「面接でくわしい話を聞いたら、自分の希望と合わなかった」など″入職辞退″の場合、その気持ちが固まった段階で、いち早く応募先に電話を入れるのがマナー。
入職辞退の連絡が遅れるとトラブルに発展することもあるので、くれぐれも注意。


■モデルトーク(内定辞退):

「内定の通知をいただきました○○と申します。
この度はお世話になりありがとうこざいました。
実は、大変申し上げにくいのですが、内定を辞退させていただきたくこ連絡しました。
将来を左右することなので、十分に考えて悩んだ末のことですが(面接でもお話ししました他医院のほうでお世話になることを決めました)貴医院にはこ迷惑をおかけすることになり申し訳ありません」



入職前の確認・調整までしっかりと

入職後のギャップをなくす歯科衛生士
入職後のギャップをなくすためにも、不明点は事前に確認しましょう。
■入職前は採用担当者との連絡をこまめにとる

内定通知に入職意思を伝える返事をして内定が決定した後も、やるべきこと、確認すべきことがある。
まずは入職予定日を明確にすること。
すでに退職している応募者の場合は問題ないが、まだ在職中なら現職場を円満に退職することが第一優先。
残務処理や引き継ぎができるスケジュールを組んで退職日を調整。
その日付を記入した″退職願″をこの時点で提出し、それをもとに入職日を決めるとよい。
なお入職日まで期間がある場合は、採用担当者にこまめに連絡をとることが大切。
「退職までのスケジュール内容」「引き継ぎの進行状況」など、週1回くらいのペースで連絡するとベター。
それができていれば、万一、退職日が延びて入職が遅れるような事態になっても、採用担当者に調整の対応をしてもらいやすいのがメリット。
トラブルになりにくい。


■初出勤まで「面接」は継続されていると考えよう

また重要なのは、勤務条件や給与・待遇などの確認。
「労働基準法」によれば、採用時には給与や労働時間、その他の労働条件を提示したうえで「労働契約」を文書で交わすことが義務づけられているのだが……。
細かな条件については口頭でもよいため、聞きもらしたり、よく理解できないまま入職してしまう転職者が少なくない。
入職後に「こんなはずではなかった」と後悔するようでは困る。
それを防ぐには「入職承諾を通知する」段階で再度、「ここを確認!チェックリスト」を総ざらえするのも方法。
とくに給与は重要。
面接で具体的な給与額を聞けなかった応募者は、ここが確認タイミングだ。
給与額も不明、条件もあいまいといった状態で「入職承諾書」を提出してはいけない。
心しておきたいのは、採用担当者との言葉のキャッチボールをまだまだ持続していくべき。ということ。
採用内定を得たからといつて、気持ちをゆるめてしまうと、いままでの苦労も水の泡。
本当の意味での″転職成功″を手に入ねるためには、内定通知から初出勤までが、実は「面接の最後のハードル」なのだと捉えておくことをおすすめしたい。


面接終了から内定通知、契約、初出勤までの流れ

初出勤までの流れをしっかりおさらいする歯科衛生士
初出勤までの流れをしっかりおさらい。モレなく、円滑に進めるようにチェックしましょう。
1.内定通知が届く(一両日中の返信連絡が必須)

一般的には・採用内定"なら電話による連絡、・不採用"の場合は郵送やメールも多い。
その場合も一両日中に返信連絡すること。
返信が遅れると・内定辞退'と判断されることもある。
「入職の諾否を迷つている」「条件の確認を行いたい」「他社の通知待ちをしたい」などで入職諾否の返事を保留したいときも、とりあえずは連絡。
期限を明確にして、「返事の保留」をお願いする。



2.承諾を通知する(条件を確認して入職承諾の意思表示)

入職を承諾すれば内定が決定。
内定先歯科医院によつては書面による「入職承諾書Jを提出。
だが、その前に勤務条件や給与 待遇の不明点 疑問点、また面接で聞きもらしたことや結論が出なかったことの確認が大切だ。
給与交渉をする場合のタイミングもこの時点。
「面接のときには大まかにうかがいましたが、○○について確認したいのですが」などと切り出すとよい。



3.入職日を決定する(在職中の人は退職日の調整からスタート)

失業中の人なら、入職日は求めに応じるのが基本。
しかし在職中の人なら、内定先歯科医院も前職場の円満退職を優先してくれるのが普通。
退職手続きを開始、確実な退職日が決まり次第、内定先の採用担当者と話し合つて入職日を決定する。
入職日までの期間がある場合は、マメに採用担当者に連絡して状況報告をすることを忘れずに。



4.雇用契約を結ぶ(契約条件をまとめたメモを作成)

「労働契約書」を交わす。
ただし細かいことは文書表示義務がなく口頭説明が一般的。
いずれも面接時や内定承諾の際の確認とギャップがないかチェック。
「労働契約書Jをもらえない場合は、自分で各条件を記したメモを作成。
「誤解があるといけないのでメモにしたのですが、ご確認いただけますか?」などと採用担当者にチェックをしてもらい、保存しておく。
「就業規則があれば、目を通して、疑問があれば解決しておきたい。



5.提出書類を準備する(指示をよく聞きモレなく準備)

「入職手続きに必要な書類」は結構多いと考えよう。
「雇用保険被保険者証」「年金手帳」「源泉徴収票(退職年に再就職の場合)」をはじめ、歯科医院によっては「健康診断書」や「住民票記載事項の証明書」、名札に貼付する「写真」、給与振込み用の「指定銀行の通帳のコピー」など。
指示をよく聞いて、モレなく準備したい。


4.初出勤する(できる範囲で事前の入職準備)

初出勤までに余裕があれば、業務関連の予備知識や、入職先歯科医院のルールを整理しておきたい。
そして、いよいよ初出勤。
注意したいのは出勤時刻。
「前職場と同じ時間に出勤してしまった・・・」とうことがないようにしよう。